瞑想は日本でも少しずつ認識されているようで
瞑想の仕方をNHKのテレビ番組、試してガッテンでも紹介されたことは
私の中では、革命でした。
瞑想というと、どうしても毛嫌いされる印象が
強いんだけど、テレビの番組で扱っていて
一般の人でもこんな風に瞑想する日がくるんだな~と。
さて、ヴィパッサナー瞑想コースの体験談の続きです。
E氏の講演を訳した日本語のオーディオテープの中で
前の記事に書いたことの他にも
いろいろと感じたことがありました。
その中で、潜在意識の仕組みや、人の心のあり方など
ほんとうにそうだなあと深く納得するものも
また、私はそんな風には感じないなあというものもありました。
E氏自身も
「例え、賢者が何かを語っていてもそれを鵜呑みにしたり
妄信してはいけない。
自分自身の体験を通じて、それを理解することが大切だ」
とその講演の中で語っていましたが
私も、すべてのことは、自分の体験や感覚から、
それを実感していくしかないと思います。
私は10代の頃から一人で海外に行って
様々な経験をしてきたけど、経験は本当に大切だな~と。
例えば、私はリズが大好きで、
彼女の人柄もエネルギーも共感するのですが
彼女の言葉のすべてに納得しているということではなくて
時々、私にとってはそれは違うな~と思うようなこともあります。
でもそんなことは全体としては、どうでもいいこと。
要は、自分にとってピンと来る内容は受け入れていけばいいし
そうでない部分は、無理に信じる必要はないのですから。
さて、このヴィパッサナー瞑想コースの講演の中で
E氏は、宗教のあり方を否定していますが
リチュアルやセレモニー、祈りも意味がないことだ
と言っていたことなどに
関しては、私は同感できませんでした。
確かに、宗教が生まれたことによって、
それぞれが一番正しいと主張し、争いが起こり、
ブッタやキリストが伝えようとしていた真理が
伝わっていないことや、祈りさえすれば何でも許される、
とか願いが叶うというのは、他力本願でしかない
という彼の話は、すべて納得しましたが
だからといって、祈りが意味がないことだとは
私には到底思えませんでしたし、リチュアルやセレモニーは
単に神様からのご利益を得るためのものではなく
神や自然や大地への感謝を捧げるものとして
意味があると私は感じているからです。
そして、何よりも
「想像は想像でしかない、現実を見ることが何よりも大切だ」
という彼の言葉を、どう解釈したらいいか
わかりませんでした。
ここにも何度も書いてきたように
想像力こそが、創造の力であり、現実を作っていくものだと
これまで、私はずっと感じていましたから。
音楽にしても、絵にしても、想像力がなければ
何も生まれないし、あらゆる発明や発見は、最初は想像から始まります。
イメージトレーニングが、大きな効果があることは
スポーツ選手や様々な治療においても明白であるし
イメージの瞑想が、時には潜在意識の情報を
書き換える力を持っていることも、実感できます。
引き寄せの法則なども、まさにイメージの力。
イメージすることができる力こそが、現実を作っていく力なのですから。
「彼の言っていることすべてに納得する必要はない」
そう思いながら、瞑想コースの最終日を迎えました。
でも、最終日に新たな瞑想法、
メッタバーバラという瞑想法が伝えられた時
私は初めて、E氏が言わんとしたことがわかった気がしました。
このメッタバーバラ瞑想法は、言葉による瞑想であり、イメージの瞑想。
まさに、私がこれまで行ってきたような
赦しの瞑想であり、慈愛の瞑想であり、
すべての存在の幸せを願う、祈りそのものだったからです。
E氏は、けして想像やイメージや祈りが無駄だと言っているのではなく
それだけでは不十分だということが伝えたかったのだなあということ。
確かに、引き寄せの法則などでも、いくらイメージしても
実現できないことがあります。
それは宇宙の法則、身体の仕組み、社会の仕組みを理解していないから。
いくら頭だけでイメージをしても、身体でそれを
感じていないのなら、それは実現することはないからです。
イメージをする時は、その感覚をすべて感じている必要があるのです。
例えば、豊かさの瞑想を行ったとしても
自分の潜在意識が今、全く豊かでないと感じていたとしたら
豊かである感覚をイメージするのはとても難しいことになります。
その潜在意識の情報を手放さない限り、本当の意味でのイメージは
できないのです。
なので、そういう潜在意識の不要なものを浄化していくならば
イメージを使って瞑想することも、祈りを捧げることも
また有効なものになる、そういう意味なのだなあと。
最終日に、E氏のメッタバーバラ瞑想を聞きながら
自然と涙が出てきました。
本当にここに来てよかった~♪
心からそう感じることができた瞬間でした。
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