以前アメリカの古本屋で何気なく手にとった絵本
「the Little soul and the Sun 」
(日本語タイトル「小さな魂と太陽」)
なんだか、よさそうな本だな~とすぐに購入して、
後でよくよく見たら
神との対話のニール・ドナルド ウォルシュが、
子ども向けに「神との対話」の中から書いたお話でした。
私が買ったのは原作ですが、
日本では日本語訳の本も出ているようで
素敵なスピリチュアルな絵本です。
絵本の内容を簡単に要約すると
(※この日本語訳は私が適当にやったものですので
日本で出版されている本の訳とは違います)
ある日、小さな魂は神さまと会話します。
「ぼくは自分が誰だかわかったよ」
神さまは、
「それは素晴らしい、それで君はだれなの?」
小さな魂は答えます。
「ぼくは、光なんだ」
でも、それからしばらくして、小さな魂は
自分自身であること=光であるということを感じたいと思い、
神さまにどうやったら光を感じることができるか?と
尋ねます。
神さまは、
「でも、きみは、もうすでに光なんだよ」
それでも、小さな魂は言います。
「でも光であるという感じがどんなものか知りたいのです』
神さまは、笑って
「きみは冒険心があるから無理もないね。
でも、一つ問題があるんだよ」
「光でないものは何もないんだよ。
私が創ったものはすべて光なんだ。
だから、きみ自身を体験するいうことは簡単ではないんだ。
だって、きみと違うものは何もないのだからね。
と答えるのです。
それでも小さな魂は、
何とか自分自身を感じたいと
神さまに言います。
「きみが光の中にいる以上、
君自身を光であるということを
認識することはできないんだよ。
それでは、きみを闇で包んであげよう」
というのです。
それから、
「闇って何なのですか?」
「ぼくは闇を恐れるの?」と小さな魂は尋ねます。
神さまは
「もし、きみが怖いということを選べば」
「ほんとうに怖れるものなんて、何もないのだよ。
きみがそれは怖いと決めなければね」
と答えるのです。
そして神さまは、
何かを体験するためには、
その反対を知る必要があると
教えてくれるのです。
寒さがなければ、暖かさはない
遅さがなければ、早さもない。
そして、神さまは闇に包まれた時に
叫んだり、腹を立てたりしないこと
いつも闇に対する光でありなさいと小さな魂に言います。
「そうすれば、きみは本当のきみを知ることができるし
他の人も知ることができる。
きみの光を輝かせなさい。
そうすれば、みんなきみがどんなに特別かを知るだろう」
小さな魂は尋ねます。
「ぼくは特別だということをみんなに見せてもいいの?」
神さまは答えます。
「もちろんだよ。
ただし、忘れないでほしいのは、特別というのは他の人より「すぐれている」
ということではないんだよ。
すべての人は特別なんだ。
それぞれの道でね。
それを忘れている人たちがたくさんいるのだが。
きみが特別であっていいんだと気づいた時に
彼らも、それぞれ特別であっていいんだとわかるんだよ」
この絵本の中盤までで、すでにたくさんの素敵なメッセージがあります。
すべてはもともとは光の存在であること。
自分自身が光であることを感じるために闇があること。
例えば、幸せを感じるために不幸なことが起こるように
反対のことを知って、はじめてそのことを感じることができること。
どんな時でも、自分が何者かであることを忘れないこと。
怖れも不安も悲しみも喜びも、
すべての感情は自分自身がその感情を選択した結果であるということ。
自分は特別な存在であり、そしてすべての人もまた特別であること。
自分が特別な存在であることを周りに示すことによって
みんながそれぞれ特別であることを思い出すことができること。
そして、話の後半もまた素晴らしいのです♪
小さな魂は、神さまにどんな分野で特別であることを
経験したいか?と尋ねます。
「光であるということは、特別であるということなんだよ。
そして特別であるということは、いろんな部分があるんだ。
例えば、特別に親切であるとか、特別に優しいとか
特別にクリエイティブだとか、特別に忍耐強いとか。
他の特別を考えられるかね?」
そうすると、小さな魂は、
「ぼく、いろんな特別を考えられるよ。
特別に人の役にたつ。
特別に分け与える。
特別に友情深い。
特別に他の人のことを思いやる」
そして、
「ぼくは何になりたいかわかった。
ぼくは、「ゆるすこと」で特別でありたい」
と言うのです。
ところが神さまは、それは素晴らしいと言いながらも
問題は、すべての人は完璧なので
実は許されなければならない人なんていないということを言うのです。
「まわりを見てごらん。
きみより完璧でない魂が他にいるかね?」
小さな魂は気づきます。
周りのすべての魂は、素晴らしくて、小さな魂と同じように
完璧だということを。
でも、その会話を聞いていた周りのたくさんの魂のうち、
友情ある魂が助けてあげると言い出します。
次の人生で、友情ある魂が、小さな魂にたいして
何か許されなければならないひどいことをするので、
そうしたら、小さな魂がゆるすことを体験し
その素晴らしさを知ることができるというのです。
小さな魂は、友情ある魂が自分を犠牲にしてまでも、
ぼくのためにやってくれるということに驚き、感動します。
これは、精神世界の本の中では、いろんな形で語られていることですね。
あなたの周りにいる、あなたを傷つけた人は
あなたが許すことを学ぶために、あなたを成長させるために
存在していること。
時には、その人本来の姿を忘れて、別の姿となって
自分に学ばせてくれている大切な存在であるということ。
人それぞれいろんな経験をしますが
人を許すことを学ぶこと
これは、人生の中で本当に大きな学びだと思います。
もちろん、自分自身を許すことも含めて。
こうして、小さな魂と友情ある魂は約束をするのですが
友情ある魂が小さな魂にお願いをするのです。
「ぼくは、自分の波動を低くして、
自分自身でないものになるために、
重くならなければならない。
ぼくは、がんばって、全く自分らしくない何かになるふりをしなければならない。
だから、その代わり、一つだけぼくのお願いを聞いてくれないか?』
小さな魂は叫びます。
「なんでも、どんなことでも!!」
「ぼくはきみに何をすることができるの?」
「きみはぼくにそんなことをしてくれるなんて、
まるで天使のようだ」
友情ある魂は答えます。
「ぼくが、きみに想像できる限りのひどいことをする時」
「まさに、その瞬間に」
「どうか思い出してほしいんだ。
ぼくが本当は何者であるかを。
小さな魂は答えます。
「もちろん、約束するよ!!
ぼくが今、ここできみを見ているように、きみを思い出すということを」
友情ある魂は言います。
「よかった。だって、きみも知ってのとおり、
ぼくは、とてもハードに別のものにならなければならないから
たぶん、ぼくは自分自身を忘れてしまうと思うんだ。
そして、もしきみがぼくが本当に誰なのかを忘れてしまったら
ぼくはたぶん、長い間、思い出すことができないだろう。
そして、ぼくが誰であるかを忘れたら、きみもだれであるかを忘れるだろうし
ぼくらは、二人とも道に迷ってしまうだろう。
そうしたら、ぼくらはまた別の魂に、ぼくらが何者であるかを
思い出すために来てもらわなくてはいけない」
うーん、すばらしい。
二人ともLostしてしまったら、また別の人が必要となってくるのですね。
実際は、そういうケースもたくさん起こっていそうですが。
私は、こういったスピリチュアル系の本が
前は好きじゃなかったんですよね。
けど、今はすごく受け入れられます。
やっぱ光で構えないとね。
私たちは、どんな時でも、
自分が何者であるか、相手が何者であるか
つまり自分は光であり、相手も光である、ということを
忘れないでいなくてはいけないのですが
つい相手の表面的なこと、
ある部分ばかりを見てしまって
判断してしまうことがあります。
そんな時、この本のメッセージのように
本来の輝く魂の姿を思い出して、
光を持ち続けることができたらいいですね。
この絵本は子どもだけでなく、
多くの大人にとっても
いろんな気づきを与えてくれることでしょうね。
もちろん、多くの子どもたちに
読んでほしい本だなあと思います。
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