キネシオロジーは、筋肉反射テストで進めてゆくセラピーなので、
いかにその筋肉の反射テストが正確にできるかどうか?
が最も大事なことになってきます。
筋反射を正確に取るためには
いくつかのテストを事前に行う必要があります。
まず、大切なことの一つは、体内の水分量。
これが足りないと、脳の働きが悪くなり、
筋肉が正常な反応をしなくなります。
特に今のこの時期は、水分量に注意していないと、すぐに身体は水分不足となります。
セッションを始める前は大丈夫でも、セッションの途中で、
あれ?何かおかしいな、と筋反射が上手く取れなくなってきたら
大抵、水不足かスイッチングの問題が起こっています。
スイッチングというのは脳内の電磁的な極性が逆転してしまうことで
人によっては、このスイッチングが頻繁に起こるため
その度に、それを正常に働かせるための修正が必要になります。
このスイッチングは、先日のディープレベルスイッチングとは違って
ちょっとした視覚的、聴覚的な外部の刺激によって
誰でも簡単に起こります。
夫は、座った姿勢での筋反射テストだと大丈夫なのですが、
なぜか寝た姿勢でのテストでは、
かなり頻繁にスイッチングを起こす人なので、
セッションの間中、つねにスイッチングに気を使っている必要があります。
さて、IHキネシオロジーでは、こういったテストに加えて
セッションの初めに、
「身体にヒーリングを行ってもいいかどうかの許可」を取ることが必要だと
言われて、とても納得しました。
ヒーリングは、本人がヒーリングを受けたいという意志が
尊重されなければならないので、これが相手にとっていいだろう、
とヒーリングを押しつけたり、勝手にヒーリングしたりしないことが何よりも大切。
でも、キネシオロジーのセッションに来られる方の中には、
奥さんに言われたから、あまり乗り気でないけれど来た、とか、
親が子供に無理にセッションを受けさせているようなケースも、考えられるので
その方が心からセッションを心地よく感じているかどうか、
気をつけなければなりません。
もし、その人の潜在意識が、セッションを受けたくないとか、
受けることに不安に感じていた場合
身体は本来の反応をしない可能性もありますし
何よりも本人の潜在意識では望んでいないことをやるのは、逆効果。
なので、最初にヒーリングの許可を身体に聞いてみるのは、必要なことだなあと。
そして、もし、クライアントの身体が「ヒーリングを行うのはノー」と出た場合は
クライアントとセラピストは、話し合いをする必要があります。
でも、逆にこれをテストすることで、私が時々持っていたような
「この子は、本当にこのセッションを受けるのを望んでいるかしら?
お母さんに言われて仕方なくやっているのではないかしら?」
となどという疑問を抱く必要がなくなるので、
安心してセラピーを進めることができます。
さて、私があるキネシオロジーの講座を受けた時のこと。
私は、マリーという女性と組んで、最初のセッションを行いました。
マリーは、たぶん70歳ぐらいの方なのですが、14人の参加者中で、
唯一、これまでヒーリングのクラスを受けたことがないという人。
IH キネシオロジーは、筋肉反射テストはもちろんのこと
経絡やオーラ、チャクラ、丹田のことなど
ベーシックなことを知らないと、けっこう混乱してしまうと思うのですが
でも、彼女は素晴らしく感がよく、すぐにポイントをつかむのです。
私は、何よりも彼女のソフトでピースフルなエネルギーが
すぐに好きになりました。
アメリカでは、こういうワークショップには
必ずといっていいほど、年配の方が多く参加されていますが、
いくつになっても新たなことを学ぶという姿勢は本当に素晴らしいです。
まず、私がクライアント側となって、マッサージテーブルに横になりました。
と、私の身体にヒーリングを行ってもいいかどうか?をマリーが
尋ねたのですが、私の身体は許可しないということが起こりました。
え?私の身体がヒーリングを行うことを許可しない?
そこに先生がやってきたので、マリーが
「いさの身体は、私がヒーリングを行う許可を出さないのだけれど」
と言うと、先生は私に対して
「いさ、どう感じている?マリーと一緒にワークしてゆくのに安心している?
何か心地よくないことがある?』
と尋ねます。
一瞬焦りました。
私の頭では、Maryとワークすることを不安に思っていないのに、
私の身体は拒否しているなんて、一体私の身体は何を心配しているのかしら?
何だかマリーに対して失礼な気がしてきて、申し訳なくさえ感じました。
「何でかしら?全く私は安心しているつもりなんだけど」
そう私が言うと先生は
「それじゃあ、マリー、あなた自身の水分量とスイッチングを調べてみて」
と言って、私の腕の筋肉を使って、彼女の水分量をテストしました。
そうしたら、彼女の体内の水分量が不足していることが判明。
そして、マリーが水を飲んで、再び、私の身体にヒーリングの許可を取ると
今度は、私の身体はヒーリングを進めてもいいというオッケーを出したのでした。
なるほど~
私の頭では、もちろんマリーの体内が水不足だなんて知らないわけですが
私の身体は知っていて、彼女にヒーリングの許可を与えなかったわけなのです。
ともかく、マリー自身に対する私の潜在意識の信頼度の問題ではないことがわかって、
ほっとしました。
このクライアントの身体にヒーリングしてもいいかどうかの許可を取ることは、
セラピスト自身の今の状態も、チェックすることになるので
とても大切だなあと、あらためて感じています。
本当に身体は何でも知っていますね。
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