ダスカロスの勧める内省とは?

スピリチュアル

今日は内省について書いてみま~す。

ちなみに内観とは、
仏教用語で「内省して仏性を感じること」
内省は、「自己を省みること」
なので、内観の方が、さらに深い境地なのですね。

言葉の定義や難しいことは横においておいて
日々、自分の思考や感情や言動を見直してみて、
エゴを認識したり、必要なところは改めたりしていくことは
誰にとっても、とても大切なことだなあと思うのです。

人は「無意識に」いろんなことを感じたり、考えたりしています。
自分がいかに、無意識に様々なことを考えているかを知り
自分の思考や感情のすべてに意識を向けることが大切。

すべてを「意識して」いるということは
「目覚めていること」
内省は、すべてを意識して、
目覚めていくことに
つながってゆきます。

内省の方法は人それぞれ、
好きなやり方でいいと思いますが
今回は、ギリシャのヒーラー、ダスカロスの
内省方法について紹介しますね。

ダスカロスという人については、
またいつか書いてみたいこともありますが、
(詳しくはこちらの日本語ホームページへどうぞ)
簡単にご紹介すると

ダスカロスは1912年、
地中海のキプロス島で生まれ
小学校の時には、先生たちを導いていたほどの覚者であり
「The Healer」(ヒーラーの中のヒーラ-)と呼ばれています。

数々の奇跡的なヒーリングを起こし、
時には1日80人の人を
癒したそうですが、
一切のお金は受け取らず
無名でいることを大切にし
自分の教えを宗教にすることや、
組織化するのを禁じていたそうです。

あのバーバラブレナンなどの世界的ヒーラーも彼の教えを受けているのだそう。

その彼が残した日々の瞑想や視覚化のトレーニングのやり方の中で
何よりも重要視したのが、内省。

以下は、ダスカロスの著「エソテリック プラクティス」
に書かれてある内省についてのやり方です。
誰にでもすぐに始められますのでお勧めです。
(毎日続けていくことが大事です)

日々の内省は毎晩、眠りにつく前の、
潜在意識に入りやすいタイミングで行ないます。
ベッドに座ってもいいし、眠ってしまわなければ、
横になっても構いません。

完全にリラックスして、
4:4のパターンド・ブリージングを始めましょう。(※参照)

まず、朝起きた時から順を追って、
今日一日にあったことをすべて思い出します。
一つひとつの出会い、出来事をもう一度見つめ直してください。
この時、自分自身や誰かを責めることなく、
客観的な第三者の目で見つめることが大切です。

思ったり感じたりすべきでなかったことで、思ったり感じたりしてしまったことは何か?

思ったり感じたりすべきだったことで、思ったり感じたりしなかったことは何か?

言うべきでなかったことで、言ってしまったことは何か?

言うべきだったことで、言わなかったことは何か?

すべきではなかったことで、してしまったことは何か?

すべきだったことで、しなかったことは何か?

内省の目的は、
自分自身や他の人々を責めることではなく、
ましてや賞賛することでもありません。
ただ、公平な目で、自らの思考や行動を観察することにあります。
その上で、気づいた点から自らの言動を改めるように努力しましょう。

こうして内省を続けていくと、
だんだんと自分自身を観察することに熟達していきます。
そして、やがて道徳面においても、
霊的、神秘的な人生の側面においても、
成長を加速していることに気づくはずです。

※パターンドブリージングのやり方

まず、からだを完全にリラックスさせ
すべての活動から、精神と肉体を解放させます。
呼吸は規則正しく、穏やかに。

心臓の鼓動に合わせて、3つ数えながら
鼻から息を吸い込みます。
最初の一つで下腹に息をいれます。
二つでお腹の中央部分に、
3つで胸いっぱい吸い込みます。

続けて3つ数えながら、口から息を吐き出します。
最初は下腹から、次にお腹の中央から
最後に胸という順番で吐き出してゆきます。

3つ吸って、3つ吐く。
この3;3呼吸法ができるまで、毎日数分練習します。
次に4;4カウント、その次は6;6カウント
また7;7カウントなど試してゆきます。
(5;5カウントは、精神的にマイナスの影響を与えるので
避けます)

ここで大事なのは、
自分の考えたこと、
感じたこと、
言ったこと
感じなかったこと、
言わなかったことなど
について、ああ自分はだめだ、とか、
恥ずかしいとか考えず、
ただ客観的に見ていくという行為。

つい、なんであんなことを言ってしまったのかしら~
なんで、あんな感情が湧いてきたのかしら~
もう自分ばかばか!となりそうになりますが。
そうなると、先日、書いたような「恥や罪悪感」へとつながってしまい
さらに浄化を必要としてしまうことになってしまいます。

なので、けして自分を責めることなく、冷静に見ていくこと。
エゴがあったら、それを認識する
気づくことが手放すことにつながります。

内省することは、特に霊的な成長を目指している方には
とても大切なことだと感じます。

ダスカロス曰く

「マスターと呼ばれる人ですら
自らのエゴイズムに対して、
常に休むことなく
監視を続けています」

この「エソテリック プラクティス」の序文の中にも

「どんなに霊的に成長しようと、
人間には最後まで欲望、
慢心といったエゴイズムの
誘惑がつきまといます。
知識や能力を持つほどに、
自他の影響力が高まるために
間違って悪用した場合のダメージや負債はいっそう大きくなってしまうのです」

と書かれてありました。

内省は人生を通じて続けていくべきものなのでしょうね。
しっかり自分の内を見つめて
手放すべきものは、その都度、
手放していきたいと思います。

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