パワーかフォースか

かなり前から気になっていた
デビットホーキンズ博士の『パワーかフォースか』
を読みました。
エハンデラヴィさんが翻訳しています。

一度さっと読んだぐらいでは、
まだピンと来ていない部分もたくさんありますが
私の研究に取り入れられそうな本でした。

このホーキンズ博士の本は
もともと博士号のための論文として書かれたものであり
これによって博士号が与えられたとのこと。
この本は科学的な実証を元に論文として書かれたものだったものですが、
参照と取り寄せの回数があまりに多かったため本になり出版にされ
ベストセラーとなったのだとか。

そんな本でありながら、
非常にスピリチュアルな内容に驚きます。

まず最初に驚いたのが、彼が小さい頃に経験した至高体験や
瞑想によって導かれたワンネスの意識などについて
書かれてあること。
こういう体験は科学的根拠のないものとして
普通はこういった論文の中では取り上げられそうにないですものね。

そして、人間の意識のレベルを測るという
今まででは考えられなかったことを
科学的に実証しています。

彼は人間の意識や価値観について
20年間、数千人を対象に、数百万回に渡って計測し続け、
体系化してまとめ、
人間の意識のレベルを1000段階で表現しました。

この測り方は、先日ここに書いたキネシオロジーの
筋肉反射テストです。

1000人の人に同時に同じ質問をして
結果を見たら、1000人とも同じ反応が得られるそうです。
例えば、ヒトラーの写真を持って
筋肉反射テストをしたら、1000人とも筋力が下がるそう。
おもしろいのは、
例えばラップミュージックは、例えその音楽が好きな人であっても
やはり筋力は弱くなり、クラシックは強くなるそうで
いくら頭で「これが好きだ」と思っていたとしても
身体はそれが有益なものかどうかを知っているということなのですね。

以下は人間の意識や感情が
どのエネルギーレベルにあるかを測ったもの。

エネルギーレベル  20 恥

エネルギーレベル  30 罪悪感

エネルギーレベル  50 無感動

エネルギーレベル  75 深い悲しみ

エネルギーレベル 100 恐怖

エネルギーレベル 125 欲望

エネルギーレベル 150 怒り

エネルギーレベル 175 プライド

エネルギーレベル 200 勇気

エネルギーレベル 250 中立

エネルギーレベル 310 意欲

エネルギーレベル 350 受容

エネルギーレベル 400 理性

エネルギーレベル 500 愛

エネルギーレベル 540 喜び

エネルギーレベル 600 平和

エネルギーレベル700~1000:悟り

エネルギーレベル200が意識が変わる分岐点であり
200以上が「パワー」
それより下を「フォース」と位置づけています。

例えば、深い悲しみは無感動よりはエネルギーがある状態であり、
また怒りは、罪悪感や悲しみより、
エネルギーレベル的にはずっと高い状態だそう。

例えば、怒りは時によっては、社会を変える力になったり
自己を高めることにつながる場合もありますが
恥や罪悪感や深い悲しみは自殺願望や、生きる気力を失うことにしか
つながらないことを考えると納得できます。

でも、怒りは戦争や殺人をも起こさせる破壊のエネルギー。
フォースです。

200以上になって初めてフォースからパワーと移行し
生きることにポジティブになり、自分や他者にとって
生産的な生き方が始まります。

310の意欲は、社会を築く貢献者。
逆境から立ち直り、経験から学び
自己修正できる傾向があります。
プライドを手放したので、自分の欠点を知り
他者から学ぶ謙虚さも持っています。

350の受容とは、受身ということではなく
人生をあるがままに受け入れること。
このレベルに達すると、正しいか間違っているかを決めることに
関心はなく、その問題の解決策を見つけ出すことに全力を尽くします。
全体像を見れるようになるレベル。

400は理性のレベルで、
アインシュタインやフロイトなどの科学者や歴史に残る
偉大な思想家などはほとんどが400代だそう。

またレベル500は、第2の臨界点。
ここでの愛は、一般的に言われる男女間の愛や家族愛のことではなく
世界に対し、許し、養うサポート的なあり方のこと。
無条件かつ不変で永久的な愛です。
このレベルになると、物事の本質を識別する能力が優れてきます。
本当の幸福のレベル。

540レベル以上は、聖者や高度な精神の探求者、ヒーラー
などの領域。
癒しとスピリチュアルな意識に基づいた慈愛のレベル。

600以上になると、時間と空間がスローモーションのように
感じられ、すべてが生き生きと輝いている。
心は思考するのをやめ、至福の状態が連続して起こるそう。
1000万人に一人しか到達しないレベル。

現在、世界の人の平均は、207。
全体の85%は200以下だそう。
また700以上は現在世界中に12名いるとのこと。
ブッタやキリスト、クリシュナは1000。
マザーテレサ、ガンジーは700代。
アインシュタイン、エジソンなどは499。

ちなみにマザーテレサもゴルバチョフも
この本を送られて読み、絶賛しているそうです。

すべての人間の意識は、この「パワー」か「フォース」の
どちらかに支配されていて

『パワーは人を強くし、フォースは弱くする』
『パワーは生命そのものを常に支えている』
『パワーは全体であり、完璧である』
『パワーは命とエネルギーを与えてくれる』
『パワーは慈愛』
『パワーの根源はあるがままに存在し、議論の必要がない』

エネルギーレベル1000の人が一人いるだけで
世界全体の負のエネルギーとバランスが取れるそう。
700レベルの人一人が200レベル以下の7000万人の個人と釣り合いが取れます。

エハンデラヴィさん曰く

『世界全体の意識レベルを高めるためには
できるだけ多くの人々の意識がフォースからパワーに変わる
臨界点200以上にならなければならない」

そうでなければ、

「少人数の強力なフォースによって
世界全体の意識層が引き落とされる』

とのこと。

どうなんでしょう?
私は悟りたいわけではないのですが、一つの指標にはなるかな。
少しずつ考察していきたいと思います~。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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