私がアメリカにいた時の事、たまたま見つめたあるサイトに、
メディテーションセンターってところで
『瞑想&アレクサンダーテニクック』の
ワークショップがあるというのを見つけて
ちょっと気になったので、
ふと思い立って、そのワークショップを受けに行ってきました。
アレクサンダーテクニックとは、
アレクサンダーというオーストラリアの俳優だった人が
自分の声が出なくなったことをきっかけに、
自分の身体の仕組みを研究した結果、
自分が無意識のうちに行っていた習慣的な動きが
身体のバランスを崩していることに気づいたのが始まりだそう。
それから、彼は声だけでなくさまざまな筋肉の動きについても
研究し、教えていって、それから世界に広まって
俳優や音楽家でアレクサンダーテクニックを
学ぶ人はとても多いのだそうです。
その時のワークショップの参加者は11人でした。
参加の理由は、アレクサンダーテクニックに興味がある人
瞑想の際の無理のない姿勢を学びたい人、
腰痛や膝の痛みで、長く座っているのが辛い人、
瞑想をもっと深いレベルにしたいという人などなど。
私が「たまたま今朝見つけたサイトで、このワークショップ知りました」
というと、
『Good KARMA!』
と言われました^^
先生は、20年以上、アレクサンダーテキニックを教えているという
ベテランの女性の先生でしたが、骨の模型を使って
私たちの首の骨や背骨がどう動くと、どこに負担がかかるのだとか
どういう歪みを生み出すのだとかを
とてもわかりやすく説明してくれました。
身体の姿勢をよくしようと、無理に矯正しようとして
逆に身体に負担がかけてしまっているのですね。
今日は瞑想の時の姿勢を中心に
椅子に座った時の姿勢もやりましたが、
みんなが自分で「この姿勢が正しい姿勢だ」と思っている姿勢は
実は、身体に負担がかかっている姿勢であることが
よくわかります。
私たちが小さい頃に教えてもらった「正しい姿勢」や
日頃の習慣のほとんどは、
無意識に、または自分が勝手に思い込んで
身につけてしまった不自然な動きなのだそう。
私もあぐらをかいて座った時や
椅子に座った時も、若干、身体を後ろにそらすくせが
あることが、先生に直してもらって初めて気づきました。
まずは、自分の身体の使い方や習慣になっている動きを
認識することが大切とのこと。
そして、それを手放していく。
その手放し方も、無理に矯正するのではなく
先生はソフトな手の動きと、言葉を使って、
それぞれの姿勢を自然な方へと、方向づけていました。
「がんばって変える」という意識ではなく
少しずつ自然な形に方向づけをしていくことが大切なのだそう。
彼女から講義を聞いて
『けして無理に矯正しない、がんばらない』という
アレクサンダーテクニックの考え方も、
とてもしっくりきました。
まずは「自分の身体の動きに100%気づいていること」
これって、考えてみればそのまま瞑想状態ですよね。
ヴィパサーナ瞑想では、自分の今の身体の状態にラベルを貼るのですが
(息を吸っています、とか、足がしびれています、とか)
常に「意識していること」が大切だなあと感じます。
そして「身体の力を抜いてニュートラルな状態にすること」
身体がニュートラルな状態であぐらをかいて座っているだけで
地球とのつながりがしっかりできて
サポートを得ることができるのだそう。
まさに「グラウンディング」なんだなあと感じました。
でも、ニュートラルな状態であるというのがどういう状態なのかを
わかっていないとだめなので、
やはり最初は先生に見てもらって、方向づけしていくしか
ないのかもしれません。
アレクサンダーテクニックを学ぶメリットとして
身体の楽な使い方ができるだけでなく
自分自身にプレッシャーをかけないことを学び
いろんな環境において、柔軟な対応をすることや、
質の高い経験のための好奇心や気持ちを養うことにも
つながるのだとか。
そして、それによっていつも『自分自身でいる』
ことができると言われていました。
これは「ハイヤーセルフとつながっている状態」と言えるのかも
しれません。
2、3歳の子どもは、とても自然な身体の動きを
身につけていて、とても柔軟な状態なのに
だんだんと大人になるにつれて、
身体の動きが不自然になっていくというのは
ほんとやっかいなもの。
またいつかスケジュールが合えば
彼女の他のアレクサンダーテクニックのクラスを
ぜひ受けてみたいです。
参考HP
ここに載っている横になって行うエクササイズもやりました。
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